元禄5年12月11日。
御納戸小川瀬兵衛が遠島を仰せ付けられる。
先月27日より乱心のふりをしていたと。
言渡しには御供番馬場庄助・御目付近藤弥五太夫・五十人目付成田三右衛門が警護をする。
しかし、途中で瀬兵衛を海に投げ入れた。(これはありえないこと)
仰せ渡しも厳しく仰せ付けであるが、親類どもを不憫思って磔にかかる者と同じ日の仰せ付けになる
武士の身分を召し上げれたのはもっともなこと。
瀬兵衛屋敷は闕(欠)所(没収)となる。
申刻(午後3時)に町奉行同心武井作右衛門ほか足軽ども多くが鳶口で固める。
女房娘は女房の伯父児嶋市郎右衛門のところへ御預けとなる。
御納戸手代は許され元の役に戻る。