名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

磔にあった者の捕り物帳

元禄4年冬。
古渡村での博打の最中、捕り手12、3人がやって来て60人余りを捕まえようとした。
特に滝か花の大博打打江戸源五という者は馬鹿力で、4、5人が取り押さえようとしたが、左へ右へと蹴倒し、静かに金を片付け、さいころまでを懐に入れて立ち去った。
彦七も馬鹿力なので3人程で捕らえにかかり、何とか生け捕りにした。
60人もいれば全員で力を合わせれば捕り手を蹴散らすこともできたはずなのに、腰抜けどもの集まりなのか大慌てで金銀も取らずに逃げ去った。
新六は平岩四郎兵衛の百姓で山崎村の紺屋であったが、この時井戸に落ちてしまい、1日その中にいたと