名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2022-09-21から1日間の記事一覧

知能犯は追い込まれると弱い

元禄4年12月。伝馬町吉左衛門が判を偽造して150両の偽手形を質に入れる。悪事がばれて、27日雷雨の夜に前津小林村で自害する。傷跡が人に殺されたように見えたので、捜査が混乱する。吉左衛門親は行方をくらます。

まずは誰かに相談を

元禄4年12月27日。夜、古井村辻番竹田覚兵衛が首をくくって死ぬ。借金が7両ほどあったとのこと。これが理由で自殺する。

冬の嵐

元禄4年12月27日。細かい雨が降る。黄昏には雲が厚くたれこみ、強い風が吹き荒れ大雨となる。戌の時(午後7時)少し過ぎには雷が時々鳴る。文左衛門が扉を開けて外に出ると稲妻が天地を照らす。空を見上げると雷鳴が東南へと流れゆく。その勢いは大石…

綱誠さん、何かあるのでは

元禄4年12月。宰相(綱誠)様御賄小塩与五右衛門が御意により女房を給わる。この女は左官壁右衛門の娘で美人であったので奉公に出ていた。御側に仕えていたが、ある時御小姓某がこの女を給わった。しかし、御小姓の親がこの女の出自が卑しいのを知って離…

夜道は気をつけよう

元禄4年12月26日。夜それも宵のうち、広井八幡町を木屋甚兵衛手代平三郎が首にかけた財布に受け取った金4両を入れて歩いていると、後ろから胡椒をいれた大きな頭巾を顔にかぶせられた。意識が朦朧としたところへ首を絞められ手足に縄をかけられた。そ…

何のためにこんなことを

元禄4年12月22日。夜明け、相原源兵衛の門際に苴(つと・わらなどで包んだもの)ひとつが捨て置かれる。屋敷の中へもひとつ放り込まれる。包まれていたのは犬の骨だったと。

文左衛門さんってけっこう野次馬

元禄4年12月16日。この日は7分の月食。文左衛門も外に出て見る。

被害はないようだな

元禄4年12月14日。夜明け前、小さな地震がある。

夫婦に何かあったのか

元禄4年12月13日。鍛冶屋町下の酒屋韓屋八兵衛子が2度妻を切りつけて自害する。しかし、妻は木村玄卜の治療で命を取りとめる。

博奕撲滅月間

元禄4年12月。また博打打ちが召し捕らえられる。巾下の御鷹匠もその場にいて逼塞となる。また出家した者も2人いた。

何か隠しているのか

元禄4年12月。近頃、山崎の医者が夜に追剥にあう。話がいいかげんなので詳しいことはわからず。

粗相でもあったのか

元禄4年12月4日。巾下で御茶堂坊主が小便取(糞尿をくみ取る職業)を叩く。

急襲だな

元禄4年12月。古渡で博打打ち11人が捕らえられる。博打の最中のことで金銭が散らばった。その場に刀もあった。

この時代にはよくあることかも

元禄4年12月2日。夜、長嶋町田代慶春の門で長野修理茶堂坊主都筑徳斎が同僚の少年恒川円之助に切り殺される。この少年に彼氏がいたが坊主がその彼氏に熱をあげたためと。