2022-09-21 冬の嵐 鸚鵡籠中記 元禄4年12月27日。細かい雨が降る。黄昏には雲が厚くたれこみ、強い風が吹き荒れ大雨となる。戌の時(午後7時)少し過ぎには雷が時々鳴る。文左衛門が扉を開けて外に出ると稲妻が天地を照らす。空を見上げると雷鳴が東南へと流れゆく。その勢いは大石を砕くようであった。その後、雷はおさまり雨もあがり星も輝く。人々がいうのは御下屋敷に雷が落ちたと。