名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

冬の嵐

元禄4年12月27日。
細かい雨が降る。
黄昏には雲が厚くたれこみ、強い風が吹き荒れ大雨となる。
戌の時(午後7時)少し過ぎには雷が時々鳴る。
文左衛門が扉を開けて外に出ると稲妻が天地を照らす。
空を見上げると雷鳴が東南へと流れゆく。
その勢いは大石を砕くようであった。
その後、雷はおさまり雨もあがり星も輝く。
人々がいうのは御下屋敷に雷が落ちたと。