名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

子どもだけを残して出かけてはいけない

元禄5年12月7日。
辰の刻(午前7時)、飯田町下平田院借家の裏で、去年8月に生まれた子を火爐(かろ・こたつ)に寝かせたまま母親は外へ出かけてしまう。
しばらくして帰ると、煙が火爐の周りを囲み、ふとん畳に火がつき、火事になろうとしていた。
母親は驚いて水をかけて火を消し止めるが、子どもは足が焦げて死んでしまう。