名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

ジキルとハイド

元禄4年11月。
文左衛門が近頃聞いたところでは、相応寺筋服部源左衛門子の同平八は邪気がおこる度に男女を問わず気に入らぬ者に対して、走り出て脇差を抜き切りかかり追いかけまわしていた。
邪気がおこらぬ時は、刀も差さず飯炊女と一緒になって乱髪で面白そうに土を担いで遊んでいた。
元々知恵も鈍く、人と交わらないと。