名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

子どもはどんな処罰を受けたのだ

貞享5年8月26日。
申刻(午後3時)、守綱寺の前に年老いた夫婦がいた。
銭などを扱う商いをしていた。
夫は耳が聞こえず瀬戸に住んでおり、婆一人が商いをしていた。
婆が売った金を財布に入れたのを18、9の角前髪(すみまえがみ・武家の少年の髪型)の草履取りが見ていて、婆を切り殺して金を持ち去ってしまう。
翌27日には広小路で召し捕らえられる。
父親は山内平太夫の中間で長く奉公していた。
父親も平太夫に御預けになるが、程なくして許される。
その後は前と変わらず仕えていると。