名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

餅は餅屋で、鮫は鮫釣り

貞享4年6月24日。
熱田沖で鮫が漁師を食い殺す。
このため横井作右衛門配下の者どもが鮫を捕まえようと毎日14、5艘船を出すが、捕まえることができず。
その後、また人を襲ったので、答志嶋の鮫釣り4人を1日10匁ずつで雇う。
他にも鮫を釣るごとに褒美を遣わされる予定であった。
7月18日に5尺(1尺は約30センチ)程の鮫を1本釣り上げる。
同19日、8尺5寸(1寸は約3センチ)程の鮫を1本釣り上げる。
車に載せ、三之丸の方々へ引いて回る。
70ばかりの2人がやって来て、尾張様から御用を申し付けられたが心配でやって来たと云々。
4人の中でもとりわけ16、7の若者が巧みで、油を海に流して鮫を集めると云々。
同25日には、又鮫2本を三之丸へ引いてくる。
今度もまた(竹腰)龍助屋敷へとやって来る。
昨日までに29本を釣り上げると云々。