名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2022-05-23から1日間の記事一覧

女がらみの喧嘩か

貞享3年6月24日。けんどん屋(飯屋)左五平と阿部十郎兵衛草履取が舎人町で喧嘩となる。1人は小倉佐次右衛門屋敷前の藪の辺り、もう1人は森本孫介前に倒れていた。しばらくして共に死んでしまう。女は孫介のところへ駆け込む。

不倫の果ての刃傷沙汰

貞享3年6月21日。朝、駿河町より山村八郎左衛門町への入口の堀端で、中間が下帯もつけない丸裸で切り殺されていた。頭を一太刀と腕を切られていた。この者は鳥井与兵衛の槍持ちで、若党の女房と密通したため若党が切って立ち去る。

今の時代でもある話

貞享3年6月18日。伊勢町下三宅善八の家に住む御馬廻り小頭長谷川内六が乱心し、弟2人と家来1人に軽い傷を負わせる。そのため親類の蘿木小右衛門・舎人源太左衛門に御預となる。どうやら錯乱状態だったよう。

子を亡くしておとがめなしでは

貞享3年6月10日。後にに暇を取り浪人となった竹腰龍助の帳付け(検地役人)青山内右衛門の子藤七は都筑弥兵衛のところへ奉公に出ていた。近頃、片桐弥五右家来と共に参宮のためと暇を願い出て、婿入りしたとも小宿(暇を取った時に身を寄せる場)入りし…

死んでから化けたのでしょうか

貞享3年6月10日。魚棚通り、桑名町と伏見町との間にある桧物屋(曲げ物屋)が、床下で槍かんなを使って古狸を突き殺す。巷では狒々(ひひ・猿)と云々。体長は2尺1寸3分(1尺は約30センチ、1寸は約3センチ、1分は約3ミリ)。顔の長さは4寸3…

譲り合う気持ちはないのか

貞享3年6月3日。酉刻(午後5時)過ぎ、伊勢町、鶴重町の角で埴原六郎右衛門・永井藤八・古高源助の3人が出雲守様(松平義昌)御道具持松風折右衛門を切り殺し立ち去る。六郎右衛門・源助も軽い傷を負う。道で出くわし、譲れ、譲らないで争いとなる。折…

おかしいんじゃない

貞享3年6月1日。大屋村で行われた祭りに名古屋の木挽(製材業)が見物に行き、千人切と目の前の7人に傷を負わす。この中にはこの者の伯父もいた。この者は大屋村の出で、日頃は名古屋に住んでいた。すぐに牢に入る。