名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2022-06-07から1日間の記事一覧

餅は餅屋で、鮫は鮫釣り

貞享4年6月24日。熱田沖で鮫が漁師を食い殺す。このため横井作右衛門配下の者どもが鮫を捕まえようと毎日14、5艘船を出すが、捕まえることができず。その後、また人を襲ったので、答志嶋の鮫釣り4人を1日10匁ずつで雇う。他にも鮫を釣るごとに褒…

おおー、ぼろ儲け

貞享4年6月17日。3両で岩植木(盆栽?)を買った町人から、石だけを二百石目付で後に足軽頭となる津田元右衛門跡取りが3両、小山市兵衛や1両2分ずつ出し合って買い取る。市兵衛が引き取った石は少し欠けてまばゆく光っていたので京へ遣わし、緒〆(…

天罰

貞享4年6月17日。夜、矢田の辺りで盗人を袋叩きにして半殺しにする。盗人は18日・19日の2日で白壁町辺りを1歩ずつ進みながら、所々で倒れる。しかし、ついには頭の傷で死んでしまうと。

枯れたのと雷の関係は

貞享4年6月12日。未下刻(午後3時)、雷が轟く。二の丸で舞台の松が枯れる。

親類も困るだろう

貞享4年6月11日。坪井庄八が打ち首になり、死体は親類へ下される。

弁当医者って何

貞享4年6月9日。天王前とも(竹腰)龍助裏門前とも言うが、留永内左衛門厩の者、中川庄蔵召仕が女の髪を切って捨て置く。弁当医者が通りがかり、これを拾って立ち去る。何事もなかった事で済ませる。

ベテラン刑事のような誘導尋問

貞享4年6月4日。今井左次右衛門が加藤市右衛門のところに見回りに来るが、甥の坊主が見当たらず。話し聞いたところでは、近頃妙興寺村入口小橋の際にござを敷き、黙り込んでいる者がいた。百姓らが色々と問いかけるもどこから来たとも話さないので薬師堂…

どこへ行ってしまった

貞享4年5月22日。この夜から彦右衛門兄で伊兵衛伯父の五十人加藤市右衛門のところに押し込め置いた乱心の甥坊主が見当たらなくなる。それで方々尋ねると云々。

殺人事件発生、犯人逃走中

貞享4年5月14日。大津町西側に住む近江守同心南条杢左衛門屋敷で、草履取りが召仕の中間を切り殺して立ち去る。