名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2022-05-10から1日間の記事一覧

犯行未遂

貞享2年12月29日。町奉行手代を処分する。手代は奉行寺本七兵衛が自殺したという切紙(手紙)を伴文右衛門・青木小左衛門などへを遣わし、まず子を殺そうとおびき寄せる。手代が脇差を抜くと、女房がこれを見て押し留めて声をあげる。近所の者に召仕ど…

40両はどこへ

貞享2年12月中旬。伝十郎と名乗り津守様(松平義行)の家老となり宝永戌(1706年)に亡くなる遠山宇右衛門の若党が米120石を70両で売り払い、その金を持って逃亡する。伝十郎の頃からの小僧上がりのため請人もなしと云々。御国方が召し捕らえ、…

これは皆がグルでは

貞享2年12月13日。夜、山下武左衛門家来が知行所四女子村から年貢の金を受け取り戻ってくる。庄屋が送ってくれるが、家来は(竹腰)龍助の蔵屋敷の辺りで庄屋を帰らせる。堀川端へ出ようとすると、2,3人の若者がやって来て中将様(綱誠)がここへお…