名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

あの生類憐みの令は誰もが迷惑していた

宝永6年1月22日。
役人中へ仰せ出された書付の写し。
一 生類あはれみのことは先代の考えの通り、続ける考えである。しかし、このことで下々迷惑しているとも聞き及んでいる。この後、生類のことで下々が困窮するような政治は行わず、間違いでの罪人も出さぬようにすること。政治とはその時々で変わるものなので奉行に相談し、下々が困らないことが肝要である。
一 町中が困窮していると聞き及んでいる。犬その他生類のことは町中から金を差し出させて迷惑している今後は止めると心得るように。
一 中野囲は廃止するので犬どもは片付けるように。これもまたよく相談し下々が穏やか暮らせるようにとの考えである。