名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

かやって女性はすごいなあ

宝永3年5月14日。
卯半(午前6時)、建中寺行者通閑が家にいると、新井清左衛門がやって来て先日のことを謝り、かつ茶を求める。
先日のこととは通閑が清左衛門を女房を犯したと訴えたので、清左衛門は所を追放になったことで、清左衛門は初めは近江守足軽で、今は浪人となっていた。
通閑が現れて挨拶をしていると、その茶を通閑にかけて切りつけた。
わき腹を少し、左の竜の口(親指と人差し指の間?)のそばの2ヶ所を切って逃げ去った。
女房も肩先を少し切られた。
下女のかやが清左衛門を抱えて動けないようにし、これこれと叫ぶので清左衛門は困ってしまい、何とか振りほどいて自らも少し傷を負いながら西北へと逃げて行った。
この悪人は詮議があるが現れなかった。
通閑は全快するが、どうしてもと願い出ていたので9月頃に暇を出す。