名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

江戸の金本位、関西の銀本位は有名です

元禄14年12月26日。
廻文がある。
覚。
銀子ならびに銭相場のことは昨年知らせた通り、今後は金1両は銀58匁、銭3貫900文の相場であるので、それより高値で取引しないように。
この相場より値が下がった場合は自由に取引をしてよい。
もし隠れて銀子銭を高値で取り引きした場合は詮議した上で処罰する。
今後、隠し持つ者があればその者の支配へ申し出るように。
知りながら隠し持っていれば、支配の者までも処罰する。
巳12月。
諸大名へ言い渡された書付の写し。
西国・中国そのほか上方では商い買物は銀を使用しており、金を使うことは不自由だと聞いている。
今後は諸国全てで金銀とも滞りなく通用させるように。
当分の間は商売に差支えがないよう領内は代官、私領は地頭へ強く申し付けられる。
以上。
巳12月。