名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

こりゃ大変だ

元禄14年8月18日。
洪水となったようで、未(午後1時)頃手代丹右衛門やって来て、建中寺前下屋敷のあたりなどでは道路一面冠水し、場所によっては下帯(ふんどし)が濡れるような場所を通って来たと言った。
家の塀が崩れたところの数は知れず。
この洪水は50年前の寅の年よりひどいと。
被害にあった田もとても多かった。
枇杷島の水は7合3勺となる。
隼人正・老中などが出られる。
稲生の堤では昨年決壊した場所がまた20間(1間は約1,8メートル)ほど決壊する。
文左衛門はこの明け方寅(午前3時)過ぎから風構を設ける。
今後はあらかじめ設けておくべきだと。
段平との境の藪のあたりが崩れ落ちる。