名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-05-26から1日間の記事一覧

首は獄門、胴は様物とは

元禄14年8月28日。獄門が行われる。獄門となったのは少し前に下御深井に盗みに入った者であった。胴は町奉行が拝領し、様物となる。牢奉行栗原六右衛門が追放となる。家は闕所(没収)となる。これは少し前に乱心者を牢から逃がしたため。

死んでしまってはダメだろう

元禄14年6月。久々宇又八の女(娘)が長井孫市に嫁いだ。その夜から孫市に今まで召し仕えていた妾の生霊が憑りついて煩ってしまった。又八夫婦は女が食を欲するのは生霊が食を好むからだと思った。食べさせては霊が強くなると食べさせなかった。そして干…

厳しい処分だな

元禄14年8月27日。七ツ寺で入仏供養が行われる。江原権平次は供養を見物に出かけた。僕が少し遅れて門から入ろうとしたが、押の者は入れてくれなかった。僕は供であると説明するが聞き入れられず、さらには杖で叩かれ叱られた。僕が怒って供をしてきた…

こういう準備が事故を防ぐ

元禄14年8月26日。七ツ寺で塔供養のならし(リハーサル)が行われる。多くの人が集まったと。大須の方への抜け道があり、これは帰る者が出ていく道であった。鬼頭喜兵衛・同養子新蔵共に15ヶ国追放となる。今までは町への御預けであった。

厚かましいなあ

元禄14年8月25日。昼頃、250石山本彦助が佐々木与右衛門のところへ出かけた。与右衛門の妻と子分の甥源之衛門は笠寺へ参っており留守であった。奥で話をしながら寝転んでいたら、彦助が与右衛門に切りつけ、突きつけて、自分も喉を突いて死んでしま…

七ツ寺の三重塔のことですか

元禄14年8月24日。文左衛門は万松寺帰りに七ツ寺へ寄って見る。来る27日に塔入仏供養が行われる。曼陀羅供(曼陀羅を供養する法会)ねり物(練供養)なども行われるはず。26日と両日行われるとのこと。桟敷をあちこちに設けてあった。この塔は稲園…

毎年、この時期行われてますね

元禄14年8月21日。真福寺で十三郎の狂言が行われる。

よく盗まれなかったなあ

元禄14年8月19日。昨日夕暮れ頃、巾下ゑびす町中ほどにある作兵衛という米屋が片端山村甚兵衛屋敷の馬場へ寄り、喉を切って自殺していた。金ごしらえの脇差を使って。この日、脇差は保管する。

こりゃ大変だ

元禄14年8月18日。洪水となったようで、未(午後1時)頃手代丹右衛門やって来て、建中寺前下屋敷のあたりなどでは道路一面冠水し、場所によっては下帯(ふんどし)が濡れるような場所を通って来たと言った。家の塀が崩れたところの数は知れず。この洪…

働けよ

元禄14年8月17日。少し前から、石黒権左衛門弟河村不入という坊主が見ず知らずの者のところへ押しかけ、銭を貰う。

今のニュースでも見るような光景

元禄14年8月12日。枇杷島は4合9勺の水となる。天白の堤の鳴海側が決壊する。道は船で行くこととなる。

これは侍の驕りだな

元禄14年8月11日。昼頃、車道で冨永弥五助の13になる弟が門から出ると、新見彦右衛門明組足軽の14になる子が茶を売りながら通りかかった。橡(栃)の実3粒を持っていたが、弥五助弟が所望しても与えなかった。弥五助弟は怒って侍が望むのに与えな…

さらし者だなあ

元禄14年8月9日。近頃、出雲守(松平義昌)茶坊主竹也・宗元の両人が足軽頭鈴木新五兵衛・槍奉行吉田伊左衛門に御預けとなる。尾州でのことで詮議がある。後にみな追放となる。獄門が行われる。初め新町伝左衛門に奉公していたが、不届きで追い払われて…

褒美を拝領するような仕事をしているとは思えないけれど

元禄14年8月4日。文左衛門は九郎右の家で細工頭ととみに褒美を拝領することを弥次左から申し渡される。

嘘はよくない

元禄14年8月1日。近頃、惣内の戸を縛る。津嶋の芝居で我が子と称して17ばかりの男の子が出していた。断りもなかったのでこの如く。

元禄14年8月の天気です

元禄14年8月1日。暑い。元禄14年8月2日。薄曇。時々細かい雨が申(午後3時)過ぎから降る。夜、雨が降る。元禄14年8月3日。雨。巳(午前9時)過ぎると止む。薄曇。元禄14年8月4日。霧雨。昼前から止む。その後、晴れる。元禄14年8月5…