名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

風刺が流行るのは世の中がよくないから

元禄11年3月27日。
この日、廻状が来る。
覚。
近頃、酒の上での馬鹿げた騒ぎについての書付について御耳に入り、どうでもいいようなことを狂歌にしたり、書付にするのは不届きであるので、昨年言い渡しの通り再度書付を出したのははなはだ不届きとお思いであからである。
もっとも誰でもが行ったわけではないが、ますます慎み、召仕の下々へ固く申し付けるようにとお思いである。
以上。
祭文(説教節)にする者、あるいは本や事触(物事を触れ回る文書)などにする者もあった。
文左衛門はそのようなものを見たことがなかったが、狂歌は聞いたことがあった。
その狂歌には、にごり酒を今日からは髭につけないようにする、そうするとごわりごわりするから。