名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

どちらの勤めとか道中のこととか結構面倒くさいなあ

元禄10年2月10日。
昼過ぎ、彦兵から文左衛門に話したいことがあるので、今日都合のいい時間に来てほしいと。
心配するようなことではないと。
源太兵のところで鑓の稽古をしていたので、帰宅後未刻(午後1時)に彦兵へ出かける。
彦兵が言うには、前嶋小右衛門が去年10月21日朝出発した。
その朝までの扶持をこちらから受け取っていた。
同28日に伏見へ到着し、その夕方からの扶持を大津の御蔵で受け取った。
道中の扶持を渡されていなかったので大津の御蔵で受け取ろうとするが、昨年の御勘定立(計算)であるので払えないから、こちらで昨年の扶持手形に引き替え、額を増やして受け取ることとなったと。
このことを御蔵奉行へ行き、間違いがないかを確かめるようにと。