名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

いろんなことがあった1日

元禄10年3月2日。
曇るが、小雨も降る。
近頃、成瀬兵部が盗人を射殺す。
初め、盗人は何度か池の鯉を網で獲っていた。
盗人を戒めようと兵部は矢頭で盗人を射た。
しかし、天誅からは逃げることはできなかった。
盗人は初め蘿(つた)木小右衛門の餌指しであったが、今は浪人となっていた。
夫人は瀧本佐左衛門の乳母であった。
近頃、高橋九兵衛の妻が家奴(召使い)と関係を持つ。
九兵衛は妻を刺し殺し、家奴を切ったと。
九兵衛は美濃守の陪臣であった。
近頃、石川大和守扈従役加島伴内が自殺する。
伴内は元耶蘇(キリスト教)の宗門であった。
この度も江戸へ従いたいと願い出るも、大和は承諾しなかった。
そのため自殺する。