名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

目がこえているから批評はお得意

元禄9年11月20日。
文左衛門は只右・瀬左・平左と熱田へ出かける。
亀井の道場(円福寺)で操りを見物する。
早く着いたので浄誠寺へ出かけ、そこで休憩してから芝居へ出かける。
演目は弁慶京土産。
大夫は治太夫
文弥節も上手ものであったが、義太夫と比べればかなり差があった。
8歳という小坊主竹嶋亀松が出てきて芸を披露する。
拍子もよく、身のこなしもけなげで一同黙り込む。
童の粋というもの。
札銭36文。
へり取(ござ)1枚40文。
文左衛門は夕暮れに帰る。