2023-01-24 目がこえているから批評はお得意 鸚鵡籠中記 元禄9年11月20日。文左衛門は只右・瀬左・平左と熱田へ出かける。亀井の道場(円福寺)で操りを見物する。早く着いたので浄誠寺へ出かけ、そこで休憩してから芝居へ出かける。演目は弁慶京土産。大夫は治太夫。文弥節も上手ものであったが、義太夫と比べればかなり差があった。8歳という小坊主竹嶋亀松が出てきて芸を披露する。拍子もよく、身のこなしもけなげで一同黙り込む。童の粋というもの。札銭36文。へり取(ござ)1枚40文。文左衛門は夕暮れに帰る。