2022-12-18 そこまでして操りが観たいのか 鸚鵡籠中記 元禄8年5月28日。晴。巳刻(午前9時)過ぎ、文左衛門は加藤平左衛門と口裏を合わせ、味鋺へ魚釣りに行くふりをしてへんてつ(魚を入れる篭)と釣竿を持って出かける。杉村へ行き、包みを預け置いて操りを見物する。演目は都の富士。太夫は竹本義太夫。中入過ぎ、附舞台に碁盤人形を扱う者が現れ、盤上で演じる。その他にも三味線引き、歌うたいなども多く出演し花を添える。未半刻(午後2時)に帰る。両親に杉村へ行ったのかと詰め寄られる。文左衛門は謝るも、激しく責めたてられ、したことを恥じる。