名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

酒に酔っての醜態

元禄8年12月5日。
巳(午前9時)過ぎ、火事だと騒ぎがある。
文左衛門は米屋理左衛門に命じて米13石を売る。
長良が9石、野崎が4石。
ただし、1両で1石3斗。
七間町と下本町の間、横町北側で火燵より火があがり、少し焼けたと。
久屋下で柿羽織ひとりが酒に酔い、おぼつかない足取りで小唄歌いながら手を振ってやって来た。
子どもたちが集まってこの男を見ていた。
柿羽織は怒り出し、刀を抜いて子どもたちを追い払った。
このようなことが度々あった。
この時、五十人目付大村源兵衛が通りかかりこれを見ていた。
下僕に命じて柿羽織を源兵衛の屋敷へと引きずって行った。
そして厳しく番をした。
この者は先ごろ佐藤金左衛門の僕を縛り上げた者であった。