名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

娘の結納もすませたところでなぜ

元禄8年3月8日。
この日から白林寺で成瀬一岳の法事が行われた。
隼人正組は参詣し、鈴木角左衛門は未刻(午後1時)過ぎに仲間と共に帰り、その後座敷へと入った。
そして戸を閉じて喉を横に貫いて死んでしまう。
家の者はそのことを知らず、日が暮れてから見つけたと。
妻子は離れ離れとなり、惣領娘は先頃大田元右衛門との約束で、先ごろ結入れ(結納)の酒を済ませていたので太田什庵のところで引き取る。