名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

これぞ縦割り行政

元禄7年11月5日。
近頃、御器所大池で夜の間に流しもちをする者がいた。
夜が明けてなお2本残っていて色鳥(秋に渡ってくる小鳥)1羽かかっていた。
鳥見がこの縄を高麗十左衛門に渡した。
十左衛門は吉田七太夫に知らせた。
その縄はとても手慣れた者の仕業のようであった。
太夫が言うには、このことは我らの仕事ではないと。
50人赤籏衆に知らせるべきと。
しかし、赤籏衆は取り合わなかった。
昨日、赤籏衆が全員登城し、詮議を色々するが何者の仕業ということはわからなかった。