2022-12-05 これぞ縦割り行政 鸚鵡籠中記 元禄7年11月5日。近頃、御器所大池で夜の間に流しもちをする者がいた。夜が明けてなお2本残っていて色鳥(秋に渡ってくる小鳥)1羽かかっていた。鳥見がこの縄を高麗十左衛門に渡した。十左衛門は吉田七太夫に知らせた。その縄はとても手慣れた者の仕業のようであった。七太夫が言うには、このことは我らの仕事ではないと。50人赤籏衆に知らせるべきと。しかし、赤籏衆は取り合わなかった。昨日、赤籏衆が全員登城し、詮議を色々するが何者の仕業ということはわからなかった。