名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

嘘をついてないか

貞享3年8月25日。
為姫様御伝衆井上新之右衛門が乱心。
足軽頭岡寺縫殿右衛門より足軽を遣わして番をする。
智姫様よりお使いとして上る際、白須賀において召仕を手討ちにしようとして取り逃がす。
宿の者に頼んで縄をかけ、問屋に預ける。
追って尾張より迎えを遣わすと言って出かけるが、何日経っても受け取りにやって来ないので、下人を宿から送り出し伝馬町伊兵衛のところへと連れてくる。
調べると何も覚えていないと言う。
乱心と思われるので、巾下の乱心者を入れる牢に入れる。
御深井丸足軽頭岡崎弥兵衛組が番をする。
新之右衛門は大津町に住む者で昔は竹腰山城守坊主こうきという者であったと。