名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

知らないはないでしょう

正徳2年7月19日。
近頃、悪所遊郭)近所で雲侯(松平義昌)の家の工事が行われていた。
公儀屋敷坪数改方から誰の家かと問い合わせがあり、雲侯の御槍奉行何某の家と言い逃れた。
公儀の役人から雲侯の御家老に内意があり、御側衆を呼び出して詮議したが、何れも知らないと云々。
そこへ古組御歩行頭角田政之進が残らず白状した。
このため御家老から雲侯に詫びがあった。
雲侯は面目をなくし、その上角田に憤り、板乗物で領地へ遣わされる。
この家は壊すと云々。