正徳2年7月26日。
この日から巾下新道で豊竹源太夫の操りが行われる。
演目は用明天皇。
この日、中ノ町下新番鈴木武兵衛が丸裸で隣家の曲淵十次郎の裏口の戸を破ってやって来る。
召仕がこれを見て盗人だと言うと引き返し、裏隣の金子市之右の藪をくぐって三ツ蔵筋へ出ていく。
北へ走り、堀切から御園筋伝馬町へ出て御下屋敷あたりの鈴木瀬兵衛という親類のところに日中に裸で入る。
落ち着かせて帷子を着せ、何とか連れ帰る。
熱病だと医者をたくさん呼んで診せる。
曲淵十次郎丁稚は近頃病気で家におり、鈴木が来たのを飯炊き女が恐れて盗人だと言うと、うんと言ってこれもふんどしだけで駆け出し、どこへ行ってしまった。
しかし、夕方きょろきょろしながら戻ってきた。