2023-11-28 見事は痴話ばなし 鸚鵡籠中記 宝永3年5月17日。夕暮れ前、飯嶋意閑召仕の女が髪を振り乱して、羽織と刀を差して家に帰って来た。人が集り、この女を見物した。この女の夫は蟹江角右衛門の若党であった。1日に行くとほかの女が夫のところにおり、この日もまた同様だった。そのため3人はつかみ合いとなった。主人は若党を呼び寄せ、子細を問い詰める間に女は羽織と刀を持って帰ってしまった。