名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

見事は痴話ばなし

宝永3年5月17日。
夕暮れ前、飯嶋意閑召仕の女が髪を振り乱して、羽織と刀を差して家に帰って来た。
人が集り、この女を見物した。
この女の夫は蟹江角右衛門の若党であった。
1日に行くとほかの女が夫のところにおり、この日もまた同様だった。
そのため3人はつかみ合いとなった。
主人は若党を呼び寄せ、子細を問い詰める間に女は羽織と刀を持って帰ってしまった。