名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

これも倹約の一環ですかね

元禄17年2月2日。
仰せのあった書付の覚。
一 公儀出立、または在所到着の礼、どうしても必要な礼は使者を寄こすように。そのほかは今後飛札(飛脚を使った手紙)とするように。
一 参勤の伺いは侍従以上10万石以上の者は使札(使者の使った手紙)で伺うように。その他は飛札とするように。
一 火の番、門番衆より勤めのことでの担当の役人への付け届けは無用とする。
一 公家・門跡方馳走を仰せつけられた者より勤めのことで担当の役人へ付け届けを贈ることは無用とする。馳走所(旅館など)へ見舞(挨拶)の者に料理などを出すことは固く無用とする。
一 普請の手伝いを仰せ付けられた者たちも付け届けを贈ること、小屋場で馳走することも同様。
一 所々の門番も御成の際や常々も料理はもちろん、馳走するようなことは無用とする。
一 物頭衆が御成の先番を勤める際、常々番所でも同様。
一 御成の際に道筋・通りのほかは提灯を出すことは無用とする。
一 自分の取かはし(付き合い)にわらい樽、わらまき樽は無用とする。柳樽など軽易なものを用いるように。
一 遠国の役人、在番の衆が帰りの参勤の際は土産物を贈っていれば、二重に贈るのは無用とする。
一 結構は道具などを集めることは無用とする。たとえ接待や茶の湯を行っても全て軽易なものを用いるように。
一 料紙の高価なものは無用とする。小身の面々は小奉書紙の類の軽易な紙を用いるように。遠国の役人、使い目付などにやって来た者の急な報告の書状などもこの趣旨をよく心得るように。
一 家中足軽ならびに若党の衣類は軽易なもの着用するように。もっとも前々から申し付けているのでこれを固く守るよう申し付ける。
このことを広く知らせる。
申の2月。