名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

少し奢ってませんか

元禄16年6月20日。
蛯江休夢は沢の観音にいた。
奈屋の町人が酒に酔ったところに出くわした。
休夢の杖を取ったので、すぐに小脇差で切りつけた。
袖を切ったとも。
町人は驚いて逃げ去ったので、僕に命じ、切ろうと追いかけたが、追いつけなかった。
近親の者はこの騒動を聞きつけて馳せ参じた。
伊予守は馬で駆け付けた。
孫を連れていて休夢はこの酔っぱらいに出会ったとも。
あるいは、近親から人を出してこの町人が出て来るのをうかがい、叩き殺そうとしたので困ってしまい、いろいろ詫言を言って済ませたと。