名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

文左衛門さんも気をつけましょう

元禄9年7月30日。
昼頃、文左衛門は仲間と相原久兵のところに集まり、言い渡しを承る。
覚。
一 御家中の御仕置(刑罰)などはよく是非を判断し、かつ人の善悪についても先年言い渡された通りだが、その後も厳しく申し渡された輩もある上、近頃また根も葉もないうわさが多く聞かれのははなはだ不届きである。
そのような噂の出所がはっきりしないので御仕置(処分)については申し渡されなかったが、もしわかれば厳しく申し渡される。
そのことをよく肝に銘じるように。
一 諸士の中で熱田沖へ魚を獲りに出かけ、家計の助けにするような輩があると聞いているが、これは漁師の仕事であり、諸士には似合わないことである。
今後は固く慎むように。
7月28日。