名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

今ならさしずめ巡回展

元禄9年3月23日。
夜亥半点(午後10時)、曇。
しばらく雨が降って止む。
文左衛門は夜番明けに平左衛門と上畠信行院へ出かける。
鎮西派浄土宗和州当麻寺の種々の宝物がやってきており、7日間見ることができたがこの日が最終日であった。
ただし、藕糸(ぐうし・蓮の糸)の曼陀羅はなし。
人々が蟻のように群れ集まっていた。
文左衛門は中野分蔵のところへ出かけ、宗門帳を書く。