名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-08-09から1日間の記事一覧

これにはどういう意味が

文政5年12月除日(おおみそか)。如意村。

花見用ですかね

文政5年。今年冬から熱田の浜辺に桜を多く植え付ける。

こちらでも棟上げ

文政5年12月15日。大光院僧堂の上棟が行われる。

便乗商売

文政5年11月。玉屋町の宿屋に江戸の者が泊まっており、大黒霊夢といって大黒寿命丸という薬を引札(チラシ)にして売り出した。子供の持遊び(手で持っての遊ぶ遊具)で棟上げの三ツ扇を引くような小さな人形があった。その他棟上げの行列を染めた手拭い…

晴れの舞台じゃないですか

文政5年11月16日。枇杷島大橋が出来上がり、巳の刻(午前9時)、渡り初の式が行われる(橋守野口氏、老人大野屋清吉80才、介添同人孫作十郎)。最初に奉行の検分があり、作事の仮小屋に入り儀式の様子を見物する。通り始は橋守野口氏、次に老人なら…

こちらも工事ですか

文政5年11月15日。西掛所玄関書院の手斧始めが行われる。

お披露目ですね

文政5年11月6日。上棟飾り物を棟梁所へと送る。昼過ぎから車で曳き出し、本町通伝馬町へと出て、大津町を下り、平左衛門宅へとやって来る。門口にその品々を飾り、見物が群れ集まり、辻売も数多く出る。

ちんわんねこニヤァチウ節って何や

文政5年11月1日。東掛所の上棟の式が巳の刻(午前9時)に行われる。大工行列の先に柱・棟木3本を日用方が大勢で吊り、木やり歌を唄い、指図をする。次に工匠の行列が続き、華麗であった。七面横町に当日に限って荷物を預かる店。新製みかん饅頭(みか…

気をつけないと事故なりますよ

文政5年10月28日。懸所の棟上げが行われる。大工行列、調べ、足揃えが行われる。申の刻(午後3時)過ぎ、門を閉めて人の出入りを止め、調べを行う。ただし、その前から参詣の者を追い出すことはなく、いた者には見物を許したので中は大賑わいであった。

新規開店

文政5年10月。近頃、東懸所穴門筋の西の行き止まりで新たに金獣糖という干菓子落雁が販売される。獏の形で黄と紫の2色のもの。

名古屋の人も祭り好き

文政5年10月19日。古渡稲荷ゑびす祭りが今年から始まり、大賑わいとなる。神楽殿の北東に舞台を拵えて若者が獅子舞をし、端(俄)狂言を演じる。作り物をたくさん拵え、菊畑・獅子に牡丹・大提灯、また向かいの京の店には鶴に日の出、瓢箪に駒などの寄…

今の菊人形みたいなものかな

文政5年9月。高須賀村仙助が菊を作り、芸妓を呼んで大賑わいとなる。上畠裏加島忠左衛門側の辻番が塩町裏北の突き当りに引っ越し、南向きとなる。

今もちょうど枇杷島橋が架け替え中

文政5年8月。末から枇杷島大橋の架け替えが行われる。

そりゃ住むところがないと困る

文政5年9月。この節、瀧川豊後守(忠暁)殿隣の下条庄右衛門(正香)殿屋敷を召し上げる。下条には東大手内(御金場前東)のところで屋敷を拝領する。

絵を売り出すのも商売

文政5年9月。上旬、東懸所本堂破風に獏の大彫物が上がる。11月1日、上棟の札を西矢来門へ出し、上棟の図(高力氏の画、本屋九兵衛板刷り)近頃から売り出す。広小路久屋町辻番所を西に移し、東向きに建てる。これまでは広小路の突き当り、西向きであっ…

町人の方が金があるからなあ

文政5年9月。橋の寮下屋敷が貸し座敷になる。魚之棚の料理屋が仲間で持ち合うとのこと。中西甚五兵衛殿の別荘であったのが売りに出されたと。泉水、築山、茶席などはそのままにし、本宅だけを改めて大きな座敷に造り替える。観音堂があったのを弁天祠に変…

七面は妙禅寺

文政5年9月3日。七面の松の高い梢に空から小布団が降りかかったと話していた。これを下してみれば町内某の布団であった。皆、不思議なことと。

植物の植え替えは慎重に

文政5年8月。近頃、東懸所が再建なる。堂の西にある松を掘り除くと、これを行った日置の者の夢に松が現れ、恨みを言ったと話していた。

祟られている

文政5年8月20日。日置白山で火事があったので再び神楽が行われる。また今月は火に祟られるとの神託があると。このため今日再び祭りを行う。

これもありがたや

文政5年8月15日。桜天神で薩捶先生の心学講釈が行われる。

これも賑やかだ

文政5年7月27日。この日から8月6日まで本遠寺通所(桜之町東)で開山日澄上人450回忌が行われる。妙経200部、音楽、法会、説法も行われる。8月9日から13日まで熱田本遠寺でも行われる。

信じれば救われる

文政5年7月。戸部村御葭が熱田へ着き、大賑わいとなる。

中道は袋町のあたり

文政5年7月5日。夕方ではなく夜に中道で小さな火事がある。

台風なみの強風

文政7月2日。熱田では風が強く、夕方、神馬前の松が1丈(1丈は約3メートル)ばかり上の方で折れて大地へ落ちる。大きな音がした。

欠けた部分が気になる

文政5年4月。この頃から法花寺町妙泉寺で中山流祈祷が繁盛する。追って(以後欠)

外国製がウリですか

文政5年6月。近頃、戸田道の家で縁の下から大きな手が出て来て、その後から大きな顔も出て来たと云々。また深井の堀の中に大鯰が髭を出すということもあった。尾頭橋(新橋とも)あたりの天王祭りで初めて船祭りを行う。おらんだ製と言って蚊退香という蚊…

徳川宗睦さんの子は早世してるんです

文政5年6月13日。建中寺において源孝様(徳川宗睦長男)50回の法事につき、諸稽古場は休みとなる。天王祭りなども15日に延期となる。

ありがたや、ありがたや

文政5年5月20日。この日から蒲焼町東真広寺で越後国菩提樹山蓮休寺の宝物を弘通する。親鸞聖人七不思議の内、焼鮒の旧跡と称する榎の切株に上人の尊像ともう1つには焼鮒の形が見える。珍物であった。

引き揚げませんか

文政5年5月。近頃、三州あたりから子どもの流し物(漂流物)がある。熱田の海へ流れ来たのをまた突き返す。

馬の塔と茶壷の関係がよくわからない

文政5年5月17日。馬の塔が少し出る。明日18日が茶壷の通行があるため。