名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

雨の東照宮祭

宝永1年4月17日。
卯8刻(午前6時半過ぎ)連子(兄弟)様たちが桟敷に入る。
この時雨は止む。
辰半(午前8時)、年寄衆が桟敷に出られる頃より雨が降り出し、止まず。
しかし祭礼は行われる。
警固の者たちはずぶ濡れになり、町奉行はずっと傘もなし。
足軽頭野呂瀬文蔵・中野理右衛門は町では傘を用いる。
未半(午後2時)過ぎに祭礼は終わる。
町廻りは目付広瀬介右衛門・栗田市左衛門。
当年から中市場は祢宜車となり、華麗なもので石橋、文珠獅子。
茶屋町からも芝垣打単(タシ)を出す。
ひとえ物、柿頭巾、当年から阿蘭陀人となる。