名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

確かに縁起でもなくて気になる

元禄17年1月30日。
中野又右衛門が死ぬ。
42歳、号は夢了庵。
脾腎の虚で血尿があり、固まりかけの血が出る。
今月初め、佐藤瀬兵衛から借りた又右衛門の屋敷の腰かけに何者かわからない位牌が2つ置いてあった。
又右衛門はとても気にしていたと。
位牌には晦日とあり、はたして今日死んでしまう。
文左衛門は又右衛門兄の五助からこの話を聞く。
昨年、医者杉村養庵が死んだ時、1月8日に隣の甥が裏を通ると畑に蝋燭の燃えさしがあると。