名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

この家にとっては鬼門

元禄16年4月13日。
龍泉寺たたら淵で女の子13人が船に乗り、後ろに向かうと水が入って船がひっくり返ってしまった。
船頭1人いたが、これを見て逃げ去ってしまった。
10人は何とか泳ぎ出たが、3人は見えなくなってしまった。
船を裏返すと、その下で3人が死んでいた。
下原の者であった。
母親と6歳ばかりの女の子、10歳ばかりの甥の3人。
一緒にいた荒川孫四郎が甥に針を打ち、息をふき返したがやがて死んでしまった。
23年前開帳の際にもこの母親の兄がここで溺死していた。