名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

また指示が来ました

元禄12年6月20日。
切紙を以って申し上げる。
殿様御遺体は木曽路を御登り遊ばされ、明日21日に建中寺に入られるので、御寺へ召し連れる従者は少なくするように。
ならびに御棺が着く際には支配の衆は御寺前、同心中明組同心中は杉ノ町東の小路・主税筋と橦木町の間へ出るように。
これもまた同役相組で申し合わせ、供の者は省くように申し渡す。
面々召仕は軽はずみなことはせず、決して騒動などおこさぬよう固く申し付ける。
このことは御老中から伝えてきたことなのでその意を心得るように。
以上。
6月19日。
都筑弥兵衛。
両城代殿。
それに加えて御目見衆はその親、兄弟と一緒に御寺前または御道通りへ出られる輩は何れも麻上下を着用となるはずである。
かつまた勿論のことではあるけれど、御着棺の当日はますます穏便とし、とりわけ火の元には念入りにするよう申し付けられているので、御足軽に至るまで申し渡されるように。
御覧の後は御廻し、納所より御城にお戻しするよう。
以上。