名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

これは見ものだな

文政2年7月28日。
東懸所へ大虹梁(こうりょう)の樫〔朱書「ケヤキ」〕(長8間(1間は約2メートル、巾4尺(1尺は約30センチ))を堀川の木場から牽く。
昨27日、木曽川から堀川へ到着し、東の河岸に上げ、おにから車(おそらくそり)2両に乗せ、新橋角へ牽いていき、本町筋へと出る。
町の講仲間は幟を先に立てる。
両綱の長さは3町(1町は役100メートル)あまりあり、これを信者が牽く。
見物人が大いに集まり、道々には露店が出る。
この車の後から松板を積んで牽く。
これは道に高低があるところに敷き、通すためであった。