名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

能に招待されるのも大変なこと

元禄7年7月1日。
暁前、曇っており、雷が数度鳴るがその後晴れ渡る。
御能が催される。
御直衆が見物する。
辰半時(午前8時)に始まるが、未刻(午後1時)過ぎ、御白州に並ぶ町人らは日に照り付けられ、ほとんど気絶しそうなものが多かった。
御能が行われる間、拝謁には参上せず。
もちろん御出でもなし。
申刻(午後3時)、雷が4、5度鳴り、しばらく雨が降って止む。
夕暮れから曇って雨が降り、夜更けには止む。
山伏は例年のように法螺を吹いて通らず。
節約とのことで寄付は集まらないと思ってのことと云々。