名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

酒の勢いもあるかも

元禄4年7月14日。
文左衛門は山田へ相撲見物に出かける。
相撲取りもたくさんいて、見物人が群れをなしていた。
素人相撲もすでに始まっており、こつて牛(鈍牛)のような男が現れると行事が声をあげ一気に盛り上がり、人々にも力が入る。
阿部伊右衛門が前の者が少し無礼だとうなじをつかんで引き出す。
それっと大勢で襲いかかって踏みつけとドヤドヤと倒れ込み、相撲は中断されるがそれでも騒ぎ続ける。
踏みつけられた者は苦しさのあまり、やいと悲しそうな声を張り上げ、許してくれ許してくれと頼むが踏み続けられる。
しばらくして一目散に逃げ去る。
そうして相撲は再開される。