2023-10-18 なぜ自殺しようとしたのだろう 鸚鵡籠中記 宝永2年閏4月15日。申(午後3時)頃、35歳400石馬廻並河次兵衛は僕1人を連れ、加藤三十郎のところへ行くといって出かける。まずは旦那寺守綱寺へ出かける。召仕は大須へ行くようにと先にやり、その後、墓所で小刀で肘と腹を少々切るが切り損ね、倒れ込む。寺僧がこれを見つけ、飛騨殿へ訴える。翌日申(午後3時)頃、次郎兵衛親類がこれを請け取り、次兵衛屋敷へ引き取る。並河杢内の養子で実は加藤半兵衛の子であった。三十郎などは従兄弟であった。