名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

こういう話、度々登場します

宝永2年1月25日。
この夜小出晦哲は出かけるが、何か胸騒ぎがして急いで帰宅する。
亥刻(午後11時)、晦哲の家から誰か1人が出ていく。
中門で女房が白衣に数珠をかけて出てくるところに出くわし、引き留めて中へ入って見てみると膳と椀などが打ち砕かれて散らばっていた。
女房はますます怒り、道具を放り投げどうしようもなかった。
このため近所の輩を呼び寄せ、乱心だと縛り上げ、その夜離別する。
近所のアリキ(歩行?)の子と密通し、今夜鍛治屋町大池で心中するために出かけるところだったと。
晦哲には近年僕がおらず、この男を日用にし度々呼び寄せていた。
時に泊まることもあり、思う存分関係を持てた。