名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

今の危機管理マニュアル

元禄13年8月10日。
御国御用人津田九郎兵衛のところで寄合衆へ言い渡しがあり、すぐに合札(預かり証)書付を渡される。
一 本町門多門の鍵は渡辺半蔵殿のところにあるので、火事の際は門に鍵を持って参ずるはずである。もし遅いようであれば知らせるように。
一 東門多門の鍵は普請奉行のところにある。多羅尾四郎兵衛、足軽小頭下方又右衛門。坂源右衛門、足軽小頭筧佐五右衛門この両人小頭たちに東門多門の鍵を申し付けておく。
一 御薗門多門の鍵は国奉行尾崎小兵衛手代両人が火事の際には鍵を持ち参ずる。

一 巾下門多門の鍵は巾下普請小屋にあるので、こちらから請け取りに遣わす。その際、渡したという印札は作事奉行今井甚左衛門のところよりの合札1枚とする。