名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

一思いにやらないと切られる方も苦しい

元禄10年5月18日。
風が吹き、横殴りの雨が降るが、時には止む。
申(午後3時)過ぎると止む。
夜になるとまた雨が降り、激しい風が吹く。
申(午後3時)過ぎ、大田元右衛門のところに盗人が入り、帷子を盗んで逃げ去る。
しかし、すぐに追いかけて盗人を捕まえる。
打ち叩いた上逃がしてやる。
中野勘平が僕を手討ちにする。
この僕は前々からどうしようもない奴であった。
この日、勘平が僕を庭に呼び寄せ、暇を出すが応じなかったので叱りつけた。
僕が無礼なことを言うので勘平は我慢できず、短刀で首を切りつけるが、誤って耳を切ってしまった。
僕が勘平の指を握って離さないので、怒って僕の左肩を2度切りつけた。
それでも切れなかったので喉を突いた。
これでやっと殺せた。