名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

大体なぜ女房を売り払ったのか

元禄6年1月8日。
岩田八左衛門若党が昨年冬に女房を連れて伊勢へ参詣するが、明星の茶屋で女房を売り払う。
金を受け取っていながらその夜女房を逃がし、待ち合わせて連れて帰る。
茶屋はとても腹をたて、名古屋へやって調べにやって来て初めの金を返せばなかったことにしてやると言ったが金は返されず。
そのため公儀に訴える。
(公儀とは幕府ではなく尾張藩のこと)
この日、男は牢に入り、女房と昨年生まれたばかりの子を含むふたりの子は町へ御預けとなる。
伊勢の者で宿をやっていた男も他領の者を断りもなく長く置いていたと先ず御預けとなる。