名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

病気がちなのに強い女房

貞享4年8月18日。
岩間一郎平が召仕を手討ちにし損ねる。
召仕は法花寺町通から鍛治屋町の下寺嶋源右衛門前へと駆け出す。
その竹垣辺りに倒れているところを一郎平がやって来てとどめをさすのでそれまで。
初めは合羽の上から背を切りつけるが切れず、片腹を突く。
その間に病気がちな一郎平の女房が走り出て門の掛金を押さえたので、その僕は藪垣をくぐりぬけ逃げ出る。
突き傷があるのに遠くまで走り逃げたので息きれて倒れてしまう。