名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-04-24から1日間の記事一覧

昔の話なんて怪しいもの

文政4年11月13日。お堂照遠寺に秋山居士の石宝塔建立の供養が行われる。痔疾などに効くと。西杉村解脱寺に石塔があるが、そもそも江戸の人でこの地に葬られたのではないと。

そんなものに騙されちゃいかんよ

藤形(成)が賑わい、飴屋町上で藤成出世かんざしと名づけて大流行りとなる。

時間がかかってますね

文政4年11月。東掛所の堂の柱が立ち揃い、下の重の西の方の屋根が出来上がる。

大して意味があるとは思えないが

玄猪の祝い(収穫祭の一種)で下される餅はこれまで鳥の子形であったが、公儀の通り猪の爪形になる

ご利益、ご利益

文政4年9月22日。禅寺町聚福院で観音の開眼供養が行われる。

一体どんな細工なの

文政4年9月。この頃、岩をこしらえる細工の旅人がやって来て、小石を集めて物を作り上げる。性高院内一行院の庭に大岩を作る。

災害を忘れないためにもこういう催しは必要

文政4年8月14日。享保津波の100回忌のため、熱田本遠寺で行われた施餓鬼は格別で、大法会のようであった。読経や音楽が執り行われ、海上でも舟中で音楽を執り行う。その舟には仏幡等をかざし、人が群れ集まる。この日、本遠寺本堂前(本堂より南の庭…

いや本当に雨乞って効果ありますね

文政4年7月頃。日照りのため上野村から吉田一成に雨ごいを頼む。上野天神社の前に檀をこしらえ、3日3夜断食、法花経を講誦する。同行の34人が題目を声高に唱える。太鼓、拍子木もありやかましい。17日夜、雨がずいぶん降る。同18日、この天神の大…

今の案内板だからちゃんと管理しないと

文政4年8、9月。この頃、尾頭町(名古屋、佐屋)両海道追分(分岐)の石が立て替わる。

梵天を持ち歩くのもお祓い

文政4年7月16日。光り物が現れる。あげ火(花火)のように散る。町々で梵天(弊束)が少し出る、駿河町、笹屋町、上御園町。

井戸を掘っても水は出ないかも

今も日照りで東の方は困っていると。田に井戸を掘るところが70余と。知多郡は雨が降ってよかったと。

どこかで火事でもあったか

文政4年7月9日。夜、深夜に北の空が赤くなる。明け方から東北の空が少し赤くなる。

鶴の一種ですかね

当月初め、葉栗郡黒田村で珍しい大きな鳥を捕らえ、献上する。鶴に似て、頭の毛は長く金色の光がある。おばつると言う。これはあわづるというものだと。初め御鷹部屋に置いたが、後に御鷹屋重郎兵衛に預け、公義へ献上になると。7月16日、御餌差頭、御鷹…

こういう噂はありがたくない

性高院に幽霊が出ると評判になる。

天候不順は今でも隊長に影響します

今年は天候がおかしく、6月は9月のようである。そのため病人も多くでる。

祭りなどでは奪い合いが醍醐味ではないのか

津島のみよし(御葭)流しが中止となる。近年奪い合いとなっていたため、いかがなものか。

再利用ですか

文政4年6月16日。宮谷観音団扇合の品を残らず庚申(広小路)に飾る。

富くじなんて胴元が儲かるようになってるのに

文政4年6月15日。広小路神明で富突が行われる。

身分の差が心中の原因か

文政4年6月15日。夜、西中道で心中がある。男は上条村の豪家の息子、女は芸妓であった。

団扇合は伊勢神宮などでも行われます

文政4年6月4日。この日から熱田宮谷観音で田鶴丸門弟の狂歌、団扇合が行われる。(田鶴丸は修験となり、ここの住職であった)。

また法会ですか

文政4年6月1日。この日から10日まで妙蓮寺で小湊山開山日家上人の正当(忌日)、この寺中興の開山日淳上人年忌兼ねての法会、その間4日には伝教大師千年忌法会が行われる。先の両人は550年忌。

見てみたいなあ

文政4年5月18日。馬の塔(御庭木御庭作りによる)。連中の馬出しは真中にヘギ(片木)に俄馬と書き、左右に松の枝に下り藤の作りもの、競子(けいご)児は薄花色、流水に盃の模様。若者は薄花色に松、梅、桜、紅葉、藤、杜若など白あがり(白抜き)で揃…

本当に雨乞って効果があるんだ

先だって、知多郡師崎から雨乞のために熱田へ船でやって来ると、すぐに雨が降り始める。余りの有難さに礼として数10艘で築地までやって来たが、船を着ける浜が狭かったのであちこちの浜辺へ分けて船を着けたと。太鼓などを打ち鳴らしとても見事であった。

効果てきめんじゃないですか

大旱(たいかん、ひどい日照り)のため雨ごいがあちこちで行われる。15日、16日、17日は名古屋より村々へたくさん馬の塔が出る。この日、広井村(上畠裏から下納屋水主町まで)は残らず熱田で行う。馬数は15疋、人数は7000人余と。近年では珍し…

これだけ続いても人は集まるんですかね

文政4年5月15日。桑名町福泉寺で伝教大師1000年大遠忌の法会が行われる。

どこもかしこも開帳だ、法要だ、弘通だ

文政4年4月27日。この日から桜之町教授寺で三州平院霊法の弘通が行われる。

賑やかそうな行列

小牧町警固(行列)ははなし弓を持ち、長刀、鑓持ちなども出る。これまでは矢籠のように箱に弓を入れて担いでいた。

今の黄砂ですか

文政4年4月9日。この日、清州から西では泥が降る。名古屋では降らなかったが、空はもやって濃い霞のようであった。毒が降ると皆が恐れる。

これも見世物でしょう、お金もとるはず

文政4年4月9日。性高院寺中一行院で林玄教堂門人(林息女8才、おミねと言う)が曲文字(曲芸で文字を書くこと)、席書(即興で絵を描くこと)を行い、ほかにも男の子が4、5人曲文字を行う。

本当どこかの寺で何かが行われている

桜之町清水寺で四十八夜の行が行われ、説法が行われる。