名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-04-24から1日間の記事一覧

一体なんでしょう、樹液ですか

文政4年3月21日。甚目寺寺中性徳院堂前の五葉松から露のようなものが流れ出る。毎日露を集め、垂露の松と名づけ、多くの人が見物する。奇妙な話である。

昔は建物ごと移動させてます

惣見寺の鐘楼を西へと引いていく。元は東、禅堂の北にあった。

ここまで続くと何やらお金の香りがしますね

文政4年3月19日。この日から10日の間、法花寺で祖師遠忌が行われ、児音楽、大法会が執り行われる。

今度は開帳

文政4年3月10日。この日から禅寺町慈眼院の弁天ならびに本尊正観音、むね籠りの正観音の開帳が行われる。13日、17日、25日には平家琵琶の奉納がある。

こちらも大賑わい

文政4年3月9日。東光寺境内に金毘羅が再建される。拝殿が新たに作られ、この日棟上が行われる。10日、供養、大般若、神楽が行われる。2日とも大いに賑わい、両側に菓子屋が出る。このあたりでは未曽(みぞう)のことであった。

これは盛大な法要

文政4年3月5日。御堂照遠寺祖師堂の棟上げが行われ、入仏は8日から17日まで行われる。祖師550回取越(繰り上げ)千部百僧供養を行う。児音楽、説法(英智院なり)が行われる。児の中でも少女は美しく艶やかであった。京鷹か峰、山科などの檀林(陣…

泥がたまると船の運航に支障が出ます

熱田の川さらへは昨年冬からこの春まで行わなかったが、近頃始まる。

記録を残すのは大切です

祭礼の絵を三光堂へ仰せ付けられたので、町々から車・警固の図を差し出す。

見れば真似したくなるもの

広小路で居合い抜きの薬売りがこまを廻しながらさまざまな曲を演じていたので、近頃子どもたちの間でこまが流行る。

大道芸みたいなものでしょうか

今年の春、鳥追(門付芸人)、三味線、胡弓、入女鳥追(女大夫)が多く現れる。何者づくしの鳥追が流行る。

時代を先取りしたような話

最初間淵庄大夫と名乗っていた昌栄という者がいた。大坂で生まれたが、生まれた際は男か女かはっきりせず男とした。しかし、医師が見て女だと言ったので女とした。15、6歳になると男根が生え、髭も生えてきた。尾張に来て奉公していたが、親が心配したので…

連日のように火事がある

文政4年12月30日。大森村で火が出る。

この時代、火事を出したらどうなったのか

文政4年12月25日。昼9半時(午後0時)、矢田村たばこ屋から出火し、13軒が焼失する。大幸村へ火の粉が飛んでいく。

息子が原因か

文政4年12月15日。酉之刻(午後5時)、大番組200石長塀筋富永武大夫の屋敷が焼失する。外(表)長屋と隠居屋だけが残る。どうやら子息蔵之丞の部屋から火が出たもよう。