名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

結局どうなったのであろう

元禄12年7月20日。
玉置市正が病気で引きこもる。
市正召仕の女2人が妖狐に憑かれたかのようにおかしなことを口走り、ののしり、わけのわからないことばかりを言う。
そのため市正の心神もおかしくなってしまう。
これは市正のために継母となった親久鑑の妾の生霊が現れて悩ましたため。
この妾は初め市正に仕える女であったが、久鑑に貰われていった。
とても美人であった。
その後また市正のところへ戻っていた。
或いはこの妾は悪人で、市正を憎んでいたとのことがこれはあらざること。
日蓮の徒が祈るが、かえって妖女に詰め寄られ、転倒して取り乱してしまう。
岡部七兵衛が数度鳴弦(悪魔祓い)するが、その妖気は衰えなかった。