名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

それぐらいすぐに偽金が作られたのか

元禄10年7月14日。
晴れたり曇ったり。
巳刻(午前9時)、しばらく雨が降り、その後晴れる。
触状が来る。
覚。
一 この度新金で2朱判が出来上がり、世に出た。
十分に行き渡るまでこのことを肝に銘じ、商売で請け取る方も渡す方も滞りなく2朱判を用いるように。
2朱は1分判の半分のつもりでいること。
一 大判・小判・1分判は勿論今まで通り通用させること。
一 前に触れた通り、偽金銀貨を造る者があれば訴人(目明し)に訴え出るように。
たとえその仲間であってもその罪を許し、必ず御褒美を下されので安心するように申し付ける。
金銀貨の細工を行った者はよく思い出し、少しでも疑わしいことを見たり聞いたりしていればすぐに申し出るように。
隠していて他から露見するようであれば、本人だけでなく親類まで不正を行った者とする。
丑6月日。